シェパード 肛門周囲ろう 治療経過

   シェパードの肛門周囲ろうでお悩みの方に朗報!
   お役に立てれば幸いです。

平成19年夏頃(3歳) お尻の穴の右の方に小さい穴が開いてる。
子供の頃から便がゆるく何度も便意がある。
フードをいろいろ替えるが効果はなし。

通院記録

年月日 病院名 治療薬 治療法と効果
H19/10/12〜12/31 ティートリーメディカルA 患部に薬を注入・併用で電磁波のような治療。
効果なし。 穴が増える。
〜H20/5/1 ティートリーメディカルA T病院からの薬を自宅で治療。効果なし。
〜H20/7/1 抗生剤A 転院 抗生物質で治療。穴は清潔に消毒用を付ける。
初めは効き目があったが、治りそうで治らず。
〜H20/7/29 抗生剤B 効き目は抗生物質Aと変わらず。
〜H20/9/10 ホスミシン 最終的に薬では効果はなしで手術しかないとの診断。
患部近くの筋肉も取るので最悪垂れ流しもある。
手術をしても再発があるのなら しない方向で治療したい。
H20/9/11 ホスミシン
消炎剤ゼオエース
転院 穴をふさぐとのことで3針縫う。患部に絆創膏。
H20/9/16 Baytril
消炎剤ゼオエース
大きい穴は塞がったが まだ小さい穴から膿が出てるとのこと
患部に又絆創膏。ステロイド使用。
絆創膏から膿がにじんでいる。治療に疑問がわく。


H20/9/12 知人を通してS病院を紹介される。
電話で連絡。今までの経過を報告。

S病院の先生の見解
 シェパード特有の病気で 手術をしても再発が多い。
 シェパードは何頭もいる犬種ではないので 治療法ができていない病院が多い。
 最近の治療法として 免疫抑制剤シュクロスポリン等を使用するが高額である。
 他に穴の中にタクロレムスを注入する方法もある。
 フードはソリッドゴールドを与えていたが 替える方が良いとのこと。

H20/9/16
 まず完全に野菜中心手作り食にしてみる。
 栄養が足りないのか 少し痩せてくる。便の状態は今までにないほど立派な便。
 徐々に皮膚病メンテナンスのセレクトプロテイン(ロイヤルカナン)を与える。
 手作り食はトッピング程度。
 便の状態は 時々便秘になるがエビオス錠を与えてすぐ改善する。
 以前のようなゆるい便や頻繁に便意はない。
 毎日1,2回 固めの便がスムーズに出る。

H20/9/25
 転院4度目のT病院 (S病院からの紹介)
 以下 通院結果

年月日 治療薬 治療法と効果
H20/9/25
  〜10/29
抗生剤ウェルメイト
消炎剤3種
タクロリムス
10/16初めて穴がふさがるが
10/18また開く。10/23ふさがる。10/30開く。
H20/10/30 タクロリムス(塗り薬)
ダイフェン(5日分)
プレロン(14日分)
サイトテック(14日分)
アズレン(14日分)
10/31閉じる。
今までにない状態がある。
治療に期待感。
H20/11/13 タクロリムス(塗り薬)
ダイフェン(5日分)
プレロン(6日分)
ニチファーゲン(6日分)
アズレン(6日分)
11/13開く。11/17閉じる。
11/17から薬は全部中止。
11/24また開きそうな状態で薬を続ける。
11/26ドカンと大きく開く。
H20/11/27 タクロリムス(塗り薬)
ダイフェン(飲み薬は7日)
プレロン
グリチ
アズレン
大きく開きすぎたせいか なかなか閉じない。
H20/12/4 タクロリムス(塗り薬)
ダイフェン(飲み薬は21日)
プレロン
グリチ
アズレン
12/4閉じる。
12/6開きそうな状態が続くが
飲み薬の効果か なんとか維持。
H20/12/25 タクロリムス(塗り薬)

プロテン以下3種のみ
サイトテック
アズレン
ダイフェンは穴が開いた時の非常用として
3種のみ続ける。
H20/1/14 タクロリムス(塗り薬)

プロドニゾロン
ニチファーゲン
アズレン
1/15開く。3種の薬とダイフェン併用
1/28閉じる。
H20/1/31 タクロリムス(塗り薬)
ダイフェン5日
プロドニゾロン
ニチファーゲン
アズレン
1/31 また大きく開く。
2/6閉じる。
飲み薬は状態を見て早めに対応。
状態がよい時は一日1回。
このあと2,3回開くが 1週間くらいで閉じる。
3/29閉じる。
飲み薬は 1日1回。
4/8 飲み薬なし。
4/9〜4/11また一日1回。
4/12から塗り薬・飲み薬なし


3月29日に閉じて以来 4月12日から投薬なしでも変化なし。
現在8月 便の状態も良好で 約2年の治療は完治したとする。
治療法として薬は欠かせないが やはり食事療法が最大の効果があると感じる。
同じ症例で同じ効果があるかは不明。

参考  手作りごはん  お薬辞典  肛門の病気  肛門周囲瘻の治療として